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羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

【雑感】オリンピックで勝つ、ということの意味。

私はフィギュアファンでもあるけれど、自分はカーリングをしています。
この時期は日本選手権の枠を獲得するために各地で予選が行われていて、
現地観戦したり、Ustreamで観戦したりしています。

フィギュアほど注目されていないので、試合会場に行っても人もまばらです。
そして、ほとんどがお金をかけずに、見ることができます。
さらに見に来るのはほとんど自分でカーリングをやっている人たちです。

その環境は生暖かくて、私は嫌いではないのですが、この競技が世界で強くなるためにはこのままじゃ駄目なんだろう、と何となく分かっています。
国内で世界を狙えるほどの強いチームが何チームも出てきて、そしてそれを底上げするような環境が必要。
施設の問題も、強化にかかる費用の問題もクリアしていかないと、オリンピックでメダルを取るのはとても難しい、とそう感じます。

振り返ってフィギュア。

よく、連盟がお金を荒稼ぎしすぎるという感情的な批判をネットでも見かけます。
確かに自分が見に行く、という視点だけで見ると、もうちょっとお財布に優しい値段だったらと感じることもあります。
フィギュアの選手が一流になるためにかかる費用を考えたら、仕方がないのかな?とも思う訳です。
なぜなら、そういう仕組みを作って、日本選手を強くしてきた人たちがいる、ということなのだと思うからです。

例えば、さいたまアリーナで「日本選手権」を開催するのに、いったいいくらのお金がかかるのだろう、と私は考えます。
氷を作るところから始める訳ですから、氷を作る期間も会場をおさえておかなければなりませんし、氷を張ること、そして、大会期間中、その環境を維持することにもお金がかかります。
それだけではありません。
大会期間中の警備や誘導などのスタッフはボランティアではありません。
人件費はどのくらいかかるのだろう、とまじめに計算してみようかと思ったりもするくらい、たくさんの人が関わっています。
外タレのコンサートよりはるかに運営の費用がかかるのでは?と邪推したりもします。

それでも、それだけたくさんの人を集められる、フィギュアスケートという競技がすごい、とやはり感じるのです。
昔はそんなことはなかったと聞くたびに、選手ももちろんですが、日本でフィギュアを根付かせるために、相当の努力をして、
縁の下の力持ちとして、環境を整えてきた人たちがいるはずなのです。

私はカーリングが大好きで、ずっと続けようと思いますが、私が生きている間に、カーリングの日本選手権がさいたまアリーナで開催されるとは夢にも思いません。
いつか、そうなったらいいな、と思っていますし、そのために私のできる努力は続けていきたいと思いますが。

さらに、これほどフィギュアが注目されるようになったのは、選手達が結果を出してきたからです。
大きな壁に何度も挑んで、日本がフィギュアが強いと思われるまでに頑張ってきたからでしょう。
今回の四大陸選手権をみていても、表彰台を独占した男子が、表彰台にのった女子がオリンピックに出れないほど、層が厚いのです。

それは応援するほうからすると辛いこともたくさんあります。
他の国の選手なら、きっとオリンピックに行けたのにね、と思うかもしれません。
そんな思いをしてきた選手がここまでフィギュアを日本でメジャーにし、強くさせてきたのでしょうね。

だからこそ、選ばれて、その約束の地に立つ選手達が悔いのない演技ができることをあとは祈るのみです。
その結果は、また、新しいムーブメントを作ってより、日本を強くしていくかもしれません。
「勝って、注目されること」は次の世代へつなげていくための、必須用件なのだな、と私は感じるのです。

カーリングの女子も今年はソチオリンピックに出ます。
フィギュアと違って、最終予選でギリギリでつかみ取った枠です。
メダル候補にというのは難しいかもしれませからこそ、失うものもないですし、ぜひ、その力を見せて欲しいと思います。

もう、ソチオリンピックまであとわずか。

いろんな人たちの抱く夢がかないますように。