Stay Gold!

羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

■ヘルシンキ世界選手権へのカウントダウン 〜 枠とりは誰のものか その2〜

ソチオリンピックが終わった時、彼は確か、言っていた。
オリンピックで2度金メダルを取った人がいないこと、そして、未来のフィギュアがどうなっているか分からないと。
奇しくもパトリックチャンがインタビューで言っていたように(■パトリックインタビュー記事)、ボーヤン、ネイサンという新しいスケーターの出現が「真」四回転時代の幕をセンセーショナルに切り開いた。

彼らはフィギュアスケートの限界がもっともっと高いところにあると、見せつけた。

4回転を何本も跳んで、スピンやステップなどのエレメンツもレベルを取り、全体をまとめ上げないと表彰台はみえてこない。
それが平昌オリンピックなのだ。
そこにたどり着くための枠。

そう、枠が欲しい。
本来はそれが一番大事な大会のはずななのに。

メディアではしょーまが力をつけて来てから、ゆづをいつ超えるかを煽るような表現が増えた。
どっちが勝つか、みたいな論調も多くなって来た。
もちろんゆづに勝って欲しいけれど、それよりも3枠を取ってくれることの方が私には嬉しい。
来年の可能性が広がるから。

あの時と同じような報道に嫌気がさしたりもする。
でも、それすらも仕事なんでしょ、ともう、達観できるほど、長くフィギュアの世界に使っている気がする。
そう、そんなことで目くじら立ててたら、心が疲弊すると学習したようです。

結局のところ、スポーツは残酷にも結果だけが、すべてだ。
メダルを取ったのか、取らなかったのか。
何色のメダルだったのか。
どんな戦いのドラマを見せてくれたのか?

メディアが煽ったり、シナリオを書いたりしてもそれ通りにはならない。
私は何度もその瞬間を見て来た。
圧倒的な魅力の前にはそんなシナリオは意味をなさない。
本物に惹きつけられたら、まがい物なんてどうでもよくなるから。

そして枠とりは誰のものでもなく、その約束の場所を目指す本人たちのためのもの。
一つでも多く枠を確保することは、未来の自分の可能性を広げること。

だって、来年の勢力図なんて、まだ見えないんだもの。
来年の日本選手権で、ゆづが勝つのか、しょーまが勝つのか、それともその二人を凌駕する選手が出てくるのか。
何が起こってもおかしくない、と思えるくらいにこの数年のフィギュアスケートの進化は劇的で。
その時に枠が多いことに、自分が成し遂げた過去の結果に感謝するのかもしれない。

見えない未来の可能性を最大限に広げるための枠とり。
その場所で全員が今シーズン一番のパフォーマンスができることを切に祈ります。
心ふるえるような演技を目の前で見れることを楽しみにしながら。

あとは、自分が、無事に準備を終えて、旅立てることを祈りますw。