【雑感】Next Stage
大阪まで四大陸選手権を見に行きました。
もちろんゆづを応援するため。
日本選手権での会場の雰囲気を聞いて、少しでもゆづを応援したかったから。
数ではかなわなくても、思いを伝えたいと思ったから。
この旅が私にもたらしたものは、勝負に勝ち続けることを義務付けられた、
少年の戦いを目の当たりにすることだったのかもしれない。
「残念ながら」2位。
2位に「沈む」。
そんな言葉で語られる存在になったんだね。
「勝ってあたりまえ」そんな風に捕らえられる存在になったんだね。
そんな中で銀メダルをおめでとうと言っていいのか、私も分からない。
演技が満足いくできでないことが分かっていて、おめでとうなのか?
やっぱり分からない。
2012年。
3月のニースでの銅メダルから、12月末の全日本選手権まで、
たった10ヶ月しか経っていないのに、周りの風景は、
ゆづの成長のスピードと同じくらいの速さで、変化をしていたみたい。
誰が予想しただろう。
彼が2位で落胆される姿を。
どんな試合でもトップに立つことは彼にとって、挑戦ではなく、
「あたりまえ」の出来事になってしまったのだ。
それがどんなプレッシャーなのか、私には想像できない。
どんなときも、自分の心と体を試合にあわせて整え、
他のものを圧倒する力でねじ伏せよ、と期待している。
それが、期待されるアスリートなんだよね。
オリンピックで、メダルを目指すって、そういうことなんだね。
ねぇ、ゆづ。
悔しかったよね。
SPも、FSも。
できるはずのことができなかったのだから。
努力を結果につなげることができなかったのだから。
今頃、自分の中で今回のことをきっと、かみ締めているのだと思う。
でもね、努力と結果は時に一致しないこともたくさんある。
そして、勝つことと、勝ち続けることは、ものすごく違う。
それを少しずつ感じているのかもしれないね。
もちろん、それを成し遂げてきた、神様みたいな人を尊敬してるのだろうから、
自分もそうなりたい、と思っているのかも知れないけれど。
勝つことの意味を知ること、負けることの意味を知ること。
それは間違いなくゆづを大きくしてくれる。
悔しさや、苦しさ、辛いことは、いつか昇華して、自分を成長させてくれる。
だから、私は心配していないよ。
次には満面の笑みを浮かべたゆづが見れると期待してる。
パリの散歩道も、
フリーのノートルダムも、
確かにジャンプは満足に飛べなかったのかもしれない。
でも、それ以外はとってもよかった。その世界観がちゃんと見えた。
だから私は迷わず立ち上がった。
努力がちゃんと伝わったから。
自然に声が出た。
心から応援したくて。
会場にいると、自分を応援してくれる人が少なく感じるかもしれないけど、
私と同じように祈るような気持ちで、ゆづの演技を見ている人たちがいる。
時に、ゆづの演技に力づけられたり、涙したり、そんな人もいる。
そんな力強い何かが伝わってくる。
ねぇ、ゆづ。
今年の山場は世界選手権だよね。
次は「ぴっかぴか」のメダルが取れるよう、自分を信じよう。
君なら、できるよ。
たとえ会場に行けなくても、応援しているよ。
It's time to go next stage.