【雑感】静寂の中の情熱
最後に氷上で彼を見たのは12月末。
あれからほぼ3ヶ月。
ぱらぱらと情報は出てくるものの、どれが信用できるのかわからない状況。
本当はいつ退院したのか、いつから練習できているのか、捻挫の状態はどうなのか、
そもそも、どこで練習していて、どんな心持ちでいるのか。
何も今は分からない真っ白な状態。
便りがないのがよい便り、と思いたい今日このごろ。
本当に彼のマネジメントは優秀だね。
情報を統制しておくのはとても難しいのに。
オリンピックチャンピオンとして有名になった彼。
熱狂的というより、狂信的なファンがどこまでも彼を追いかける。
もうそれはアスリートに対する行動とは思えない。
苦言を呈したところできっとそういう人たちが変わらないことは分かっている。
それは応援ではなく自分を満足させる行動。
そういう発想のない人に言葉をかけるのは無駄だと知っている。
だからこの3ヶ月間、情報が表に出なくてよかったと思う。
もちろん心配は絶えない。
世界選手権を前にどんなコンディションで何をしているのか?
私たちにどんなプログラムを見せてくれるのか?
そもそも元気なの?
スケート楽しんでる?
こういう静かな時間を私たちが過ごせるのもあと少し。
来週の今頃には上海入りのニュースが入るでしょう。
それまで首をなが~くして、待て、ということなんだよね。
彼の世界選手権はいつもドラマチック(いや、人生そのものがドラマチックだけど)。
「世界を狂わす17歳」に惚れ込んだ2012年。
しばらくショートの映像をリピートできなかった苦しい闘いだった2013年。
さいたまアリーナでのまっちーとの死闘にハラハラした2014年。
ほら、そんなことばっかりだよ。
だから、どんなことが起こっても目の前でそれを見届ける覚悟はできている。
「羽生結弦」の挑戦も覚悟もよく分かったシーズンだったから。
あの事故の起こった会場で最後に笑って終われるシーズンになるように祈るしかない。
祈りながら、美しいバラード1番や力強いファントムが見れることを楽しみにしてる。
この静寂の中で新しい壁の向こうを見るためのパワーを溜め込んでいるに違いない。
この静けさにはきっとキミの情熱が隠れている。
あの会場で、あの気迫のファントムを超える演技が見れたら、思い残すことないかな?
いや、それは多分、ない。
数分後にはもっと凄い彼のプログラムを見たくなっているな、多分。
さて、上海行きの準備をするか、な。