Stay Gold!

羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

■真4回転時代の四大陸選手権 男子SP  〜なにはともあれ I trust you〜

その映像を見ながら少し放心状態でした。
とうとう、その時が来たことを自分の中で受け止めるしかなかったから。

彼の成長スピードよりも、はるかに進化の早い若い選手が猛然と彼を追いかけている。そして、時には追い越す位置までやって来ました。

ソチオリンピックで彼が金メダルを取って、もう一つのメダルを平昌で欲しいと言った時、この4年は見ている側にも覚悟を強いる4年になるだろうと想像していました。
彼がオリンピックに向けた2年間、恐ろしいスピードでパトリックや高橋大輔を追いかけたように、今、ネイサンとしょーまが彼の後ろ姿をものすごい勢いで脅かしていますよね。

今シーズンが始まった時、ネイサンは来るな、と感じてました。
シーズン後半にクワドが決まり出したら、手がつけられない、と思ていました。
しょーまが一歩一歩、近づいて来ていることは現地でその演技をみて分かっていたのだと思います。

それでも、平昌入りした調子の良さそうなゆづを見てどこか安心していた自分もいました。
きっと、彼はやってくれると。
実際に映像を見てもとても軽くて、シャープなジャンプを跳んでいたから。
痩せたよとか、どっか具合悪いんじゃないとか、昨日の試合の後、言っている人もいたけれど、そういうことじゃないんじゃないのかな?
(いや、基本、彼はそういうことを試合前に言う選手ではないけれど、でもねぇ)

羽生結弦はクワドサルコウでミスをしてショートでネイサンとしょーまに負けました。
そう、ただそれだけです。
でも、内容は絶望的なものではなかったですよね。

ゆづ: 4Lo、2S-3T、3A 97.04
しょーま: 4F、4T-3T 3A 100.28
ネイサン: 4Lz-3T、4F、3A 103.12

それぞれの跳んだジャンプと点数を見ると、ミスをしなければまだゆづが戦えることを示しています。
そして、スピンもステップもレベルを取りきれていないですし。
それでもより難しいジャンプを跳んだ二人の差はわずかなんです。

オーサーもゆづも何度も言っているようにジャンプは跳ぶだけじゃダメで、質の高いものを跳ぶ必要があるんです。
ジャンプ以外のエレメンツもレベルを取って、質の高いものを実行しなければなりません。
今回の羽生結弦プロトコルはそれを物語っているのです。


■男子SPプロトコル

決まったエレメンツのGOEの高いこと、高いこと。
クワドループにあんなに加点がつく日が来るなんて、と胸熱です。
そのほかのエレメンツも非常に高いGOEが積み上がった上に、PCSではトップ。
これがクリケットの、オーサーとゆづの戦略。
ゆづは今日という日を多分、想定していて。
だから今期はクワドループを跳ぶことにこだわっていたのでしょう。
そして、フリーには4本のクワド。
きっと、これが平昌で金メダルを取るための最低ラインだと彼は考えていると思います。
(あくまで、最低ライン、なんだけどね)

まだ、想いは達成できていないけれど。
ノーミスのショートプログラムは今シーズンはないのです。
でも、パリ散だって、バラ1だって、素晴らしいパフォーマンスを見せたのは2シーズン目。
それが今の羽生結弦の勝ちパターン。
いいんだよ。ここで仕上がらなくても。
同じリンクで1年後に恐ろしくクレイジーなその演技を見せてくれたら。

でも、昨日はそう思えなくて。
負けがショックすぎて。
そして、その負けに対するフジテレビの扱いがあまりにも想像通りすぎて。
ナビゲータの言葉があまりにも彼の努力を無駄していて。
そんな怒りはぶつけるもんじゃない、と思いながら、酒をかっくらって寝てしまいました。
はい、ふて寝ですw。

目が覚めて、落ち着いて、昨日の出来事を反芻し、ああ、これでいいんだと落ち着きました。
戦うべき場所はまだ、ここじゃない、と思えて。
今、120%で勝っていたら、来年はもう伸びしろがなくなってしまう。

羽生結弦が進化し続けるアスリートであることを証明し続けけ来た日々を私は見続けてきました。
これからもきっと進化する、これは間違いないでしょう。
でも、若者はもっと早いスピードで進化する、それが、スポーツの世界の残酷なところ。
身近にいる天才をお手本に、後からついて来る世代はさらに進化するのです。
それは避けることのできない事実。

私は数年前、自分とした約束を思い出しました。
下から追って来る選手にゆづが追い越される時が来たとしても、その選手を誹謗中傷したり、現地でいい演技に拍手もしないようなファンにはなりたくないと。
その強さを認めた上で、お互いにいい演技をしてほしいと思える人でいたいと。
その上で、誰よりも羽生結弦を応援できる人でありたいと。
その自分との約束は守れているだろうか、と昨日の自分を振り返りました。

素晴らしかったネイサン、しょーまを叩く言葉なんて、出てこなかった自分にホッとしています。
(それでもフジテレビは別。意図的な番組制作に辟易している、もう、放映、権手放してほしい。。。)

羽生結弦は明日はもちろん勝つつもりで試合に望むと思います。
今シーズン完成していないクワド4本が決まるのかどうか、私には分からなけれど。
今、できることは祈ること。
彼の思いが成就するようにと。

もうね、何年もこんなことばっかりしか言ってないのよ、私。
見守るか、祈るかしかできないのがファンの宿命。
現地のみなさんも、そして、TV前アリーナのみなさんも、表彰台の一番高いところで、満面の笑みを浮かべている彼をイメトレしながら、その時間を待ちましょう。

満足のいくパフォーマンスができますように。
そして、それが、平昌オリンピックに繋がりますように。

大事なのは今年はヘルシンキで3枠を取ることなんです。
だから、しょーまが強くなってくれることは日本にとってはとっても頼もしいこと。
ゆづとしょーまでネイサンと戦う。
そう思えば、心強いよね。

それでも私は信じている。
君の活躍を。

I trust you!




(酔っ払って、勢いに任せて書かなくてよかったw)