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Stay Gold!

羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

【World】決戦の地 〜ファントムの帰還〜

二連覇、という言葉が自分の頭をかすめなかったか、と言ったら嘘になる。
昨日まで低かった期待のハードルが一気にあがっているのに気づいていた。
それと相反するように6練での彼の様子は昨日とはちょっと違っていた。


こづもムラ君も頑張ったし、いい演技だったけど、やっぱり滑走順が早いと点数は伸びにくい。
それはこの競技ではどこかで見られる光景。


ゆずがリンクに出るときには、彼が1位を取るしか、3枠を確保する方法はなかった。
それもプレッシャーになっただろうか?
本人に聞いて見なければ、分からない。

でも、自分の番がきてリンクでウォームアップしている彼のアクセルが入らなかった時、一瞬、やばい、と思った。
これがサルコウが入らなくなる暗示に見えた。

ジンクスに引きづられやすいところがあると、時々感じたから。

曲が始まって、GPFとはちょっと違うスピードのないサルコウまでのステップ。
怖々と跳んでるという感じだった。
そして、クワドトウへの軌道。
今日も浅いスリーターンだった。
何とか堪えてくれたらと思う淡い期待は無駄に終わる。
もしかしたら、このまま、崩れてしまうのだろうか、というのが頭によぎる。

いつものように気づくと祈りを捧げるかのごとく両手を組み合わせて強く握っていた。
「勝たなくてもいい、滑り切ってほしい」と思っていた。

比較的、よくできていた昨日のショートで気になることがあった。
氷の質のせいなのか、本人の問題なのか、彼のブレードが氷をガリガリと削る音が聞こえていて、NKH杯の時のようだと感じていた。

もちろん専門的なことはわからないんだけど、何度も何度も、彼のよかった試合をビデオで見るせいか、うまくいかない時の違和感を最近は感じるようになっていた。
何かが昨日とは違うと。

最悪の事態も覚悟した。
だけど、羽生結弦羽生結弦だった。

フリップからの3回転ジャンプにはひとつもミスがなかった。
後半で恐ろしく点を稼ぐ3Aからのコンビネーションの安定感は信頼できる。
それでもいつもの彼のそれに比べたら、綺麗に着氷できていなかったけれど。
だって普段のゆづの3Aはもっと美しいんだよ。
この日はなんだか力任せに飛んでいるようにすら見えた。
だから、あの「手抜き」記事の言いたいことは分かる。
でも、言葉は選んで欲しかった、そんな気がする。

私にとっては一番、ファントムを演じていると見えたプログラムだった。
中国杯のそれは、ファントムに憑かれているようなそれだった。
あれは二度と出来ないパフォーマンス。

ファントムはずっと自分の想いにもがき苦しんだ。
憧れるものを手に入れことが出来ないもがき。
このシーズンに起こったことは彼がファントムの心情を理解するために必要だったステップなのかもしれない。
思い通りにならないことばかりのシーズンそのものが。
もがき苦しんで、最後まで滑り切るためにか、自分に喝を入れるように叫び、そして最後に自分の思いも、ファントムの思いも昇華させ、終わらせるために、いろんなものを振り切るような勢いのある仮面を外すポーズだった。

勝負には勝てないかもしれない。
デニスには勝っただろう、でも、ハビには抜かされるかもしれない、と思った。

次のハビの4回転が決まった時、今日はゆづの日ではなく、ハビの日だと素直に納得できたし、負けたのがハビで良かったとも感じていた。

きっと、一番嬉しい仲間の勝利で、
きっと、一番悔しい負けだったと思うから。

それでも、ファントムは間違いなくここに帰還して、
自分がここに存在したことを示して、舞台を降りた。

再演の可能性を仄めかして。

このプログラムを最初に見たときから、ゆづにあったプログラムだと思った。
GPFのパフォーマンスは私の中で、ニースを超えた。
でも、このプログラムにはまだまだ改善の余地がある。
本来の構成で、いやもっと進化した構成で、シェイリーンのブラッシュアップとともにこのプログラムが見れる日をファンは妄想してしまうよ。

この環境での台乗りは十分な結果だと思う。
頑張ったね、と言ってあげたい気持ちもある。
それはちょっと、言葉としては違う気がしている。
なぜなら、彼はきっと一番高いところに立つつもりで、準備してきたのだろうから。
だから、悔しいを連発したんだと思う。
それなら、私の伝える言葉は「次は表彰台のてっぺんを取り返そう」だ。
また、挑戦者としてそこを目指すことができるのは幸せだよね。


報道や周りの人の言葉を聞いたりすると、もう羽生結弦は当然のようにトップに立つことを期待される選手になったんだと感じる。
あいつなら、どんな状況でもやるだろうと。
だから、2位以下は負け扱い。


ゆづがなりたいと切望した絶対王者としてもう世間は見ているってこと。
だから、言葉も厳しくなる。
トップに立つアスリートが孤独だというのはそういう側面もあるんだろうね。

勝つことより、勝ち続けることのほうが難しい。
追うもののない自分との戦いは苦しかっただろう。
次は追う背中が見えた。


そうは言っても、道のりはさらに険しそうだけども、
何もできないから、ただ見守り続けようと思う。
ファンにできることってそれしかないんだよね。



財布の紐を緩めまくって、ついていきますw。

 

 

 

つづく