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Stay Gold!

羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

【雑感】羽生結弦の進化と採点について

本当は全日本女子についても書こうと思ってたのだけど、こっちを先に。
 
こりもせず、銀河点がどーのとか、点数がどうの、と叫ぶ人たちがいる。
おかげで私はルールの勉強やエレメンツの勉強に力が入った。
たった2年しか真面目に追いかけてないとは思えないほど、詳しくなった。
それがいいことかどうか、自分でも分からないけども。
ひとつ言えることがある。
大きな声で文句を言っている人の多くはルールを知らない。
中にはルールを熟知した上で、異論を唱えている人もいる。でも、それはごく少数。そして、それは誰かの点をどうにかしろという話ではなくフィギュア全体のことを考えてのこと。
その区別もつかないほど、理解力のないひとはこの際、置いておくことにする。
 
でも、きっと、最近、彼のファンになった人は不安に思っているはず。
なぜ、って。
佐野さんも言っていたように彼の強さの一つはジャンプ構成の強さにある。
彼と同じジャンプ構成が跳べなければ、彼には勝てない。
そういうこと。

まずは、ニースロミオの時からの彼の構成がどうやって進化してきたのかを見ようと思う。
 
羽生結弦のジャンプ構成の変化[予定構成]

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私に感動を与えたニースロミオ。
あの時も凄いと思ったけれど、翌年になんとジャンプの基礎点を7点以上も上げている。
そして今年に至るまで、その進化は毎年、毎年繰り返されている。
今年は中国杯での怪我の影響で構成を落としているけれど、それでもソチの基礎点と全く変わらない。
これを落としたというのだろうか、とその発言に笑ってしまったのを覚えている。
これほど、毎年、毎年、構成を上げてきている選手が他にいるだろうか?
伸び盛りの選手でも珍しい。

そして、ジャンプの種類を見るとよく分かるけれども、ジャンプの種類もルール変更にどんどん対応している。
ハーフループからのコンビネーションはソチシーズンから取り入れている。
今年はダブルジャンプを飛ぶ回数にも制限が加わった。
2012年までのゆづの構成だったら影響を受けたと思うけれど、それは2013年にすでに克服している。
さらに彼の凄さはクワドが2種類跳べることよりも、3Aの安定感。
しかも後半に3Aを難しいコンビネーションで跳べること。
もともと彼は3A-3Tを後半で軽々とこなしていたけれど、今シーズンは3A-1Lo-3Sに挑戦。
最初に動画でこのコンボを見た時は変な声が出るくらい驚いた。
これが跳べるんだ、と。
試合でこのコンビネーションを成功させているのは彼しかいない。
プルシェンコがかつて3A-1Lo-3Fを成功させている)
しかも後半に跳ぶことで、基礎点は、14.52。
これは後半に跳ぶ予定だった4T-2Tの基礎点よりもはるかに高い。
苦しみながらこのシーズン、彼は新しい武器を手に入れた。
もうちょっと、解説でもアピールしてくれるといいのにね、偉業なのに。
ただ、あの中国杯で最初にこれを決めたというところが彼がどれほど3Aに助けられてきたかを物語っているよう。
 
確かにフィギュアスケートはジャンプだけではない。
前にもブログに書いた通り、それでもGOEを含めたジャンプの点数が、獲得点数の半分くらいになることを考えると、どんなジャンプ構成で試合に臨むかはその勝敗を分けると言っても過言ではないはず。
それに対してどれだけ戦略的に取り組めるか、そして実行できるかが勝者を決めている。
 
さらに言うなら、ジャンプは「抜けはコケより痛い」と解説がもっと説明して欲しい。まとまっているように見えて、恐ろしく点がとれない。
4Tのつもりが、2Tなんてことになると、10.3の基礎点が1.3になる上、コンビネーションで、2Tが跳べなくなって、ザヤってしまう可能性まで出てくる。

回りきって転ぶことの方が見た目はさておき、点数が取れるのがいまのルール。

全日本を振り返って、こづとしょーまとのジャンプ構成と比べてみる。[予定構成]

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某ライターさんはしょーまが・・・と言っていたけれど、彼のジャンプ構成はまだ弱い。
こづと比較してもその結果ははっきりしている。
こづの場合、クワドに回転不足があったので、最終的にはTESが伸びなかったけれど、彼にとっても、この全日本のジャンプ構成は勝つための攻めた構成だったと思う。
(回転不足になると基礎点は下がります。)
予定構成と比較してもチャレンジをしてきた構成だった。
そうやって選手は勝つためにジャンプを選択し、跳びきることを意識している。
 
彼だって、勝つつもりがなければ難しい構成にする必要はなかったのだから。
表彰台を、そして、ワールドへの出場権を手に入れたいというしたたかな思いがその決断をさせたのだと思う。
 
しょーまは確かに強烈な印象を残した。
ジュニア選手としては恐ろしく高いジャンプ構成。
2011年ニースロミオと比べて遜色のないくらいの難易度であることは2つの数字を見れば分かる。
潜在能力が高いこと、ジャンプの安定が他の選手よりも早いことは私も感じている。
けれど、しょーまがゆづに追いつくにはもうちょっとだけ(たぶん、ほんのちょっとだね)時間が必要かもしれない。
こづはクワドが安定して決まれば他のエレメンツで稼げる分、もうちょっとゆづに近づけるだろう。
もともと彼はTESが高い選手だったのだから。
 
スピンに関しては私も勉強中。
そして、この3人はほとんどそれに遜色がない。
スピンの入りの難しさ、複数のポジションでスムーズに入れる、規定の回数以上の回転が出来る、途中でチェンジエッジする。
いろいろな要素はあるけれども、そのときのブレはあってもレベルを確実にとり、GOEの取れるスピンになっている。
だから、ここでは大きな差がつかないんだよね。
 
難しすぎる演技構成点(PCS)。
正直、これについては私も正確な基準を理解しているとは思っていない。
ただ、言えるのは「芸術点」でも、「感動点」でもないということ。
 
勉強しようというかたには、こちらの説明が詳しいと思うので紹介しておきます。
 
 
主なポイントは下記の通り。
  1. スケート技術 (Skating Skills)
  2. 要素のつなぎ (Transitions)
  3. 演技力/実行・遂行力 (Performance/Execution)
  4. 振付け (Choreography)
  5. 曲の解釈 (Interpretation)
 
確かにこの項目はジャッジによるブレはあるかもしれない。
ソチオリンピックの時のプルシェンコプロトコルを見るとここまで振れることもあるんだな、を実感する。
 
ゆづの話に戻ろう。
スケーティング技術の進化について、素人である私に分かることは、明らかにニースロミオとオペラ座(GPF)では滑り方も、ジャンプに入るまでのステップのスムーズさも違うということ。
 
■ニースロミオ

 
■バラード1番(GPF)

 ■オペラ座(GPF)

 
私ですらこの違いに驚愕する。
たった2年強でこれだけ進化するということに本当に驚きしかない。
それが評価されているんだろうな、とぼんやりと思う。
 
要素のつなぎについてはぜひ他の選手と比べてみて欲しい。
クリケット組と他の選手を比べると、よく分かる。
休んでる時間がないぞ、これ、と思う。
実は全日本に初めて行ったときに私はそれがよく分かった。
やっぱり下位の選手のフリーを見てると途中で飽きてしまうときがある。
「キラリ」と光る瞬間もあるんだけれど、やっぱり、長い時間だと辛い時もある。
それがつなぎの多い選手だと、あっという間にプログラムが終わる感じがする。
 
そして、演技力、実行/遂行力。
演技力なんて、分かんないです、正直w。
でも、実行力、遂行力は分かる。
予定構成をどれほど確実に実行できるか。
実はそれがとっても難しい。
ショート、フリーで5本の4回転を入れるというコフトン。
実際にそれが実行されたことはあっただろうか?(ごめん、記憶にない・・・)
予定することよりも、確実にこなすことの方が難しい。
 
残りのふたつは私にとっては永遠の謎。
これからもまだまだ疑問として残り続けるだろう。
 
それでも点数の8割方が理解できればおおむね今の状況は把握できる。
それで十分、納得できるところにたどり着くんだけどね。
 
どうやって私が説明したところで、フィルターのかかった見方をする人には永遠に理解できないことは分かっている。
GPFのあのクワドを見て、回転不足とか言ってる人とは永遠に交われないことももう分かってるよ。
でも、これからの人にはそうやって点数には理由があることをわかってもらえたらな、と思って、こんな長い記事を書きました。
少しはお役に立てるかな?
 
ゆづファンの人は誹謗中傷が嫌でルールを勉強したという人、多いと思う。
そうやって、疑問を一つ一つ自分で勉強して理解するということでより、選手の努力が分かるようになると私は思ってます。
今シーズンは難しいかもしれないけど、ショート、フリーの後半に4回転をいれて進化するゆづを楽しみしてます。
 
そこまで行くと、次は、別の種類の4回転を入れる、とかになるのかな・・・。
恐ろしい進化だよね。
 
最後に「努力する天才にはかなわない」という言葉を聞いたことがあって。
才能のある人に努力されたら、凡人はどーにも出来ないんだよね。
と、別の競技で努力して、結果を得た人がぽつりと。
ゆづを見ているとまさにそうだな、と思う。
 
これからもきっと同じような挑戦をして行くのだろうね。
どんなことになっても、応援し続けるよ。
君の選択を見守り続けるよ。
 
君が選ぶ道は険しいかもしれないけども、壁の向こうには誰も知らない新しい世界があるのだと思う。