【雑感】その瞬間を迎えるための覚悟
Daysのインタビューを読みました。
未読の方、内容を知りたくない方はつづきは読まないほうがいいかもしれません。
現役はピョンチャンまでという彼の決意。
もしかしたら、その時がきたら気持ちが変わるかもしれない、という淡い期待を抱きながらも、もう、期限の決められたその最後の瞬間まで時間がないことを実感し、少し、身震いをしました。
だって、これから見ることのできる競技用のプログラムはたったの8本。
オリンピックシーズンで持ち越しをしたらもっと少ないのかもしれない。
1シーズンなんてあっという間、そうそれがたったの4年。
4年って長いようで短い、とFaOIの録画を見てて気づく。
4年前、ゆづはオープニングで滑ったアイスショー。
このシーズンはオリンピックチャンピオンとしてトリで滑ることに。
恐ろしいスピードで駆け抜けた少年は、また次の4年を猛スピードで駆け抜けていくのだろう。
だって、君を知ってからの2年間、恐ろしいスピードで過ぎ去っていったんだよ。
ジェットコースターに乗ったかのように、急激に登ったり、くだったり。
ハンパなく胃が痛い思いやドキドキをたくさん味わった。
そして、カーリング三昧だった私の冬を一変させた。
優先順位がこんなにもあっさりと変わることは自分でも想像できなかった。
それだけ人を惹き付ける魅力がそこにはあった。
自分でもこんなにもずぶずぶと嵌っている姿を思いつかなかったくらい。
でも、それはきっと、必然だったんだよね。
誰かが懸命に追う夢を一緒に追えるというこんな素敵な瞬間に出会わせてくれた。
もしかしたら、しばらくは出てこないかもしれない天才の成長を間近で見れるチャンスをくれた。
そんな偶然をくれたものに感謝しかない。
そして、期限が決まっているということは、これから体験するすべてが最後の瞬間かもしれないということ。
終わりを意識すると、起こる出来事がひとつひとつ愛おしく思える。
これは永遠に続くシーンのひとかけらではなく、あと、残り数回だけしか体験できないこと、と思うと、そのひとつ一つに一生懸命になる。
あと何回、その演技を生で見れるのだろう。
あと何回、表彰台に上がって満面の笑みを浮かべる姿を見られるのだろう。
あと何回・・・・
そうやって数えるとね、けっして多くないんだよ、その数。
だからこそどの瞬間も大事にして、見逃したくない。
そして、約束のその地にたどり着いて、欲しいものを君が手にするまで、応援し続けるよ。
たくさんの、本当にたくさんのファンの一人でしかない私のささやかな決意。
きっと、こんな気持ちでいる人がたくさんいるはず。
ええ、知ってます。
そのために努力が必要なことも。
だけど、ゆづの努力や犠牲にしたものに比べれば、難しくはない(たぶん)。
もう一度、君があの表彰台の一番高いところで、物体を首から下げて、ニコニコ笑っている、その瞬間を迎えるための準備を始めようと、そう思う。
何もしなくても確実にその日が来てしまうのだから。
納得して、その瞬間を迎えたいから、できることから始めよう。
そして、その濃密な時間を手放す覚悟もできるといいのだけれど。