読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Stay Gold!

羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

【世界フィギュア】男子FS−渾身のロミオとジュリエット

f:id:t_seria:20131227131500p:plain

 

この世界フィギュアでもちろん優勝して欲しいと思っていた。
せっかくの日本開催。
ソチでメダルをとっての凱旋だったし、本人もその気だったと思う。

なのに、今まで失敗のなかったショートでクワドのミス。
まっちーとハビがとってもいい出来だったので、まさかの3位。

データ好きの私は過去の世界選手権で3位から逆転して優勝した男子がいないことを知っていた。
点差をみても非常に厳しいことも分かっていた。
それでも、実は一度も、ゆづが逆転できないだろうとは思わなかった。
彼はこの状況でびっくりするくらいの爆発力をはっきするに違いないと信じていた。

疲れた身体にムチを打って、朝から公開練習を見に行く。
いきなり6分間練習で調子を見るよりも覚悟ができると自分は思っていたから。

この日はテレビで話題になっていた初日の公開練習とは違って静かな雰囲気だった。
通し券を人しか入れなかったから、ディープなスケオタが多かったんだろうね。
私も観戦仲間の何人かと一緒にじっくりその様子を見る。

もともとゆづは午前中の練習ってあんまりよくないんだよね。
いままでも午前中の練習で駄目っぽくても、競技のときにバシッと決めてくる、ということも多かったし。
びっくりするくらい綺麗に決まっていた4Sと対照的にいままで鉄板だった4Tが調子が悪そうで、iPadで確認しながら矯正してたりもした。
クワドってなかなか2つそろわないのかしら?とよぎる。

それでも他のジャンプは落ち着いていたし、なによりこの日は空気感が違った。
目つきは本当に鋭くて、あるものをただ狙っていく、そんな表情に見えた。
きっと、今日はやってくるに違いない、と思いながら、ちょっとでもゲンを担ぎたくて、お昼は「カツ(勝つ)」サンド。

男子の最終グループの緊張感は本当にハンパなくて、私も胃が痛くなりそうだった。

メダル候補の一人目。
まっちーの完成度の高い火の鳥を見て、鳥肌がたった。
どんな強い思いでここにたどり着いたんだろう?とこの数ヶ月、彼の姿を見ていて感じていた。
ゆづファンの私でも今日のまっちーに負けるなら、仕方ない、と素直にそう思える素晴らしい演技だった。
しかもショートも、フリーもそろえてのこの結果。

ゆづの出番がやってくる。
私はいつものように自然に祈るように手を合わせて握っていた。

今日はサルコウを決めないと勝てない。
そして、それだけじゃなく、すべてのジャンプが決まらないと勝てない。
それは本人も意識していたと思う。

スクリーンに映し出されたゆづのスタート前の顔は戦う男の表情だった。
ああ、本当にこの数ヶ月、大人っぽくなったね。

あれだれ苦労した4Sを堪えながら着氷。
あんなに朝から苦労してた4Tを見事に決めて。
序盤から流れを作る。

でも、この日のジャンプはゆづ比で綺麗じゃなかった。
3A3Tのコンビネーションもセカンドジャンプがつまり気味。
その次の3A2Tは綺麗に決まっていたけれど、3Lzからのコンビネーションで姿勢を崩したとき、ヤバいと思ってへんな声がでた。
私の席からは遠い角度だったので、どうやって3Sをつけられたのかが見えなかったし、
足下も見えなくて、ちゃんと決まったのか、どうか分からないままだった。

それでも最後の3Lzが決まったとき、全部、入った、と安堵した。
最後まで負けたくない、という意志が見えてくるような演技だった。

ゆづがSMCでかな「最後までロミオの気持ちになれなかった」と言ってたけど、そりゃそうだ。
こんなに可能性の低い戦いにでも彼は真っ正面から挑む。
やれることがあれば、その可能性がなくなる瞬間までそれをつかみ取ろうと諦めない。
そう考えると、ロミオって軟弱で、子供でしょw。
このロミオだったら、ジュリエットを生き返らせそうだともふと思ったりした。

フィニッシュポーズのあと、うずくまった姿を見て。
立ち上がる時の様子を見て、膝や腰の状態が万全ではなかったんだろう、というのは想像がついた。
それでも走りきった4分30秒。

羽生結弦」の伝説がまた積み上げられる瞬間だった。

正直、点数が出るまでドキドキしていた。
最後の3連がソチと同じように認められてなければ、たぶん、まっちーの上には行けないだろう、とそう思っていたから。
もの凄くどきどきしながら、その瞬間を待った。

「0.33」という僅差での1位。

ああ、やりきったのね、と安堵で涙が浮かんできた。
毎年、毎年、違う理由で彼に泣かされ続けている私。
まったく、なんてドラマチックな男なんだよ。

たくさんの人が言及しているので、今更だけど。
点数を待っている間、観客が点数を促す拍手で盛り上がろうとした時、彼が「ハビがいるから、やめようね」といったようなポーズをキスクラで取って、
一瞬でその拍手が鳴り止んだのを見ていた。

彼は行動で自分がどうやって応援されたいのか、を示していくのだろうなと感心したいた。

ようやくオリンピックシーズンの「ロミオとジュリエット」が完結した。
やっぱり、ワールドなんだね。
「おかえり、サルコウ

ハビのコンビネーションが決まったら、優勝は彼だった。
まっちーのループジャンプのちょっとしたミスがなければ彼が優勝だった。
そんな僅差の争い。
オリンピックのメダリストが来てないから、勝てたというレベルではない。
もしかしたらフリーに関してだけ言えば、世界フィギュアの方がレベルが高かったのでは、と思えるくらい。

台に乗った3人の誰が勝ってもおかしくない素晴らしい戦いだった。
それを現地で見れたということがとてつもない幸せだった。


ありがとう、ゆづ。
こんなところまで連れてきてくれて。
たくさんの夢を見た。
そして、たくさんの勇気と感動をもらったよ。