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羽生結弦くんの応援ブログです。ここで記載されている内容はあくまでも私の個人的な意見であり、正当性を評価したものではありません。どのように受け取るかはそれぞれがご判断ください。

【全日本フィギュア】振り返り  ~FS 未完成の「ロミオとジュリエット」~

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フィギュアの試合の観戦は本当に体力勝負。

21日(土)も7時間くらい会場にいたし、この日も女子SPからずっと、椅子に座っていた。
ものすごく長い時間のように思えるけど、会場にいるとあっという間。
あれ、もう、こんな時間になっちゃったんだ、と感じる程です。

この日は女子の演技は圧巻でした。
ゆかりんの本で「女子はメンタルが強い」というようなことが書いてあったけど、それを痛感。
あんなにギリギリの状況で、ノーミスの演技を繰り返すオリンピック候補の方々。
緊張していても、きちんと結果を出す、それがどれほど難しいことか。
そして、その場面に立ち会うことが出来て、本当に幸せだったと思う。

何度、スタオベをしたか、もう分からないくらい。

会場のボルテージは徐々に男子の決戦に向けてヒートアップしていく感じ。
最終グループが始まる頃には会場の温度が何度か上がっているんじゃないの?と思えるくらいで、
私はいつの間にか着ていたコートを脱いで、手元に持っていました。
いや、もしかしたら会場の温度が上がったのではなく、自分自身の体温が上がっていたのでしょうね。

もしかしたら、これほどの実力者がそろう日本選手権はしばらく見られないかもしれない。
そんな豪華なスケーターぞろい。
日本人でなければ、オリンピックに行けたかもしれない、そんな人が出てくることは開催前からも言われてたこと。
どんなスポーツでもそうだと思うけど、国内一強で世界で勝ち続けるのは難しいと思う。
レベルの近いアスリートがいて、切磋琢磨していくから、より強くなっていく。
ある意味、恵まれた環境であり、苦しい環境なのでしょうね。

この日の最終Gのトップはゆづでした。
昨年はショートも、フリーも最終滑走だったことを考えると、今年はくじ運よかったのかな?
6分間練習はリンクに出た選手はもの凄く集中している感じだったし、応援は悲鳴に近い感じ。
伝えたい思いがそこにはたくさんある、そういう空気だったんじゃないかな?
会場にいると距離に関わらず、そこに向かう選手の息づかいが聞こえてくるような、そんな錯覚すら、する。

この日のゆづの課題は4S。
本人も決めたい、ってずっと思っていたはず。

跳んだ瞬間、今日は跳べたかな?と思ったけれど、残念ながら着氷できず。

この日の演技はグランプリファイナルに比べるとジャンプを堪えて跳びきっている感じ。
特に4Tと、最後のルッツは根性で降りたんじゃない?と思えて。
それでも表現の部分では、GPFよりも丁寧に見せようとしているのかな、と。

去年の全日本選手権
フリーで負けて、結果、優勝だったのにちっとも嬉しそうじゃなかった表彰台。
きっちりと勝ちきりたい、そう臨んだ試合だったんじゃないのかな?
その気迫は本当にひしひしと伝わってきた。

ちゃんと、認められてソチに行きたい。
全日本勝者として、その舞台に立ちたいのだろう。

後半は失敗する気がまったくしなかった

このプログラムを最初に見たとき、正直、見所がよく分からなかった。
ジャンプ構成が鬼構成であることは分かったけれど、まだ、中身はからっぽだった。
カナダで現地で見たときも、まだ、ロミオからの愛が伝わるほどの出来上がりではなかった。
必死でエレメンツをこなそうとしている、そう見えた。
間に合うのだろうか、あのときは、少し不安だった。
今までの急成長を見てきたので、何とか、間に合わせて来るだろうとは思ったけれど。

エリック杯でクワドは大遭難だったけれど、後半は形になってきていて、少しほっとしていた。
まさかGPFまでにあそこまで仕上げてくるのは予想外だった。
もうちょっと若かったら、ジュリエットになりきれたくらいにw。
全日本選手権は日程的にきつい試合だったので、それよりもよくするということは難しいだろうとは何となく感じていた。

ジャンプはGPFの方がよかったけれど、それ以外は全日本の方がよかったと思う。
4分半を滑りきって、顔を上げたのを見たとき、これから始まるもの凄い歴史的瞬間に居合わせたことに少し興奮していた。

もうスコアはレベルが違っていて、笑うしかなかった。
あと、ちょっとで300点。
4Sの決まらない、未完成のロミオとジュリエット
それでも限りなく、限りなく、完成に近づいてきた。
もうちょっとだね、ゆづ。

ソチでの完成、楽しみにしてるよ。

壮絶なシーズン、全日本優勝という形で、ソチの切符を手に入れることができてよかった。
おめでとう。

これから次の戦いが始まるんだね。