【雑感】オリンピックシーズン、始まる。
暑い夏がやってきた。
今年は静かに夏をすごそうと思っている。
その訳は、休みはすべて冬の為に取っておきたいから。
大げさにいうと、夏休みなんて、いらないくらいなのだ。
もともと、カーリングをやっている私に取ってのトップシーズンは冬。
トリノオリンピックで初めてカーリングを知って、バンクーバーオリンピックで、仲間を増やしたくて、カーリング実況をしたり、カーリングをやりたい人を集めて、体験会を開いたり。
私にとっての冬のオリンピックはカーリングがすべてだった。
今年は違う。
すべてはこの笑顔に心をわしづかみにされてしまったことから始まっている。
生でそのパフォーマンスを見たら、もう、そのイメージを拭うことすらできなくなるそのカリスマ性にやられっぱなし。
AOIから追いかけてきた、ショーもFaOIで終わり。
もの凄く寂しいけれど、これは成長の証というか、自分で手に入れた自由なのかともふと思う。
震災後、滑るリンクがなくて、たくさんのアイスショーに出た。
フィギュアを続けるために、必要なものを手に入れるためにアイスショーに出る。
楽しんでいる反面、それはひとつゆづにとって必要なことだったのだと思う。
コンディションを整えることを考えると、コントロールも必要だとみんな感じていたとは思うけれど、何を選べたのか、と考えるとある意味、妥当な選択だったのかもしれない。
世界で結果を残すことで、クリケットクラブという練習拠点に席を置き、そして、ANAという後ろ盾を得て、本当に、ソチに向かって、階段をひとつづつ登っていくということにだけ、集中できる環境を手に入れた、そういうことなのかもしれないな、と思う。努力する天才にはいろいろな結果がついてくる、ということを証明している気がする。
この少年の成長が早すぎて、一瞬でも目を離せない、そんな気持ちにさせられています。
しかも絶妙なメディアコントロール。
今年、競技で何を滑るのかすら、まったく分からず。
さらに、私たちをやきもきさせる、なんて、計算づく?
そうして、新しいシーズン、ひとつでもその姿を見逃すことなく、ソチまで追いかけることになりそうです。
そのために夏は少し静かにしていようかと。
どうせ、ゆづが競技で滑り始めたら、心をわしづかみにされて、大騒ぎになることは目に見えている。
なので、しばし、休息しようかと。