【雑感】そんなに重いものを背負わなくていいのに。
世界フィギュアまであと、2日。
TVではゆづの練習風景などがちらほら。
元気なんだな、よかったな、とほっとしつつ。
ふとした瞬間に見せる表情がとても大人っぽくなったな、と思う。
去年の世界フィギュアで見せた中性的なふわっとした空気から、
ひとつ大人の階段をあがったんだな、を実感させる成長っぷりに、
少年が大人になるその瞬間をリアルタイムで追いかける楽しさを感じている。
だけど、インタビューを聞いていると、ちょっとだけ不安になる。
確かに地震で被災して、苦労もして、そこから得たもので上り詰めてきたから。
「被災地」を代表するスケーターとして存在することを期待される。
それは、仕方のないことだけれど。
そんなに重いものを背負わなくていいのに、と私は思う。
アスリートとして世界の舞台にたつこと、それですらもの凄く大変なこと。
そのために費やすすべて。
それでも手に入るとは限らない栄光に向かって突き進もうとする姿は、
「凛」としてとても美しいものだけれど。
でも、そんなに重いものを背負わなくていい。
といいながら、そんなに重いものを背負っているのに、
揺るぎなく、前に進んでいこうとするその力に惹かれてしまう。
18歳とはとても思えないその覚悟に大人として、もっと、しっかりしなくては、
と自分を律するきっかけにもなっている。
でもね、ゆづ。
何度でも言うよ。
そんな重いものは背負わなくていい。
自分の目標に向かって走っているだけでいいんだよ。
その姿が見たいだけなんだよ。
そう、見たいだけなんだよ。
貴方の渾身の演技を。
キスクラで見せる笑顔を。
そして、決戦の時間が近づいている。
31番滑走。
久しぶりに最後じゃないんだね。
きっと、のびのびと滑れるよ。